博物館委嘱による展示歴史的衣服の修補
髙田装束研究所は数百年続けられている宮中御装束製作の技術と経験、たゆまぬ服装史、染織史の研究、そして宮中内蔵寮御用装束調進の実績を基に、いままで数々の修補に従事してまいりました。修補については、修補物を極端に変えることなく、可能な限り原品の状態を残すように修復し、尚かつ展示にも耐えられる状態にすることを心がけております。
古典衣服、特に絹織物で製作されたものについては、経糸(たていと)を生糸、緯糸(よこいと)を練糸(ねりいと)で織られたものが多く、経糸の生糸は長い年月が経つと劣化し、脆くなります。
また保存中に衣服を折り畳むことにより、畳み目から脆弱化が進みます。そのほか展示中に衣服を衣桁に懸けておきますと、その部分に重力が集中し、そこが損傷する恐れがあります。そのような箇所の補強および修理、そのほか近世小袖などの刺繍の繕いを当研究所は行っております。
甲冑、それに付属する小具足などの修理も行っております。
桃山時代 小袖 修補風景
過去に修補した主なもの
○ 青森県 櫛引八幡宮 御宝物赤威鎧兜大袖付ほか三領(重文)の修補
○ 国立歴史民俗博物館野村正治郎コレクション小袖、振袖ほか修補
○ 江戸東京博物館近世小袖、振袖ほか修補
○ 福岡市博物館旧吉川観方コレクション小袖、振袖ほか修補
○ 大阪城天守閣伝豊臣秀吉所用陣羽織、軍旗、能装束ほか修補
○ 毛利博物館「毛利輝元関係資料法被」修補
○ 神社本庁御神宝裂修補
○ 大正度、昭和度御即位式御装束 修補
○ 国立歴史民俗博物館江戸時代 兜 修補
○ その他、旗指物、染織品等
文化財修理も行っております
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