明治、大正、昭和の髙田家 業績

大正初年 有職組紐による帯止め(帯留、帯締)、羽織紐の製作 (樺山家考案、髙田家製作、一般普及)
     有職織物による帯、袋物等の考案製作 (髙田家による考案、製作、普及)


白洲正子氏と髙田家の御縁

 大正初年、髙田義男は、樺山常子伯爵夫人やその御息女(白洲正子氏)と親しくさせていただき、樺山常子伯爵夫人のご発案により、髙田義男が有職風組紐で帯止め、羽織の紐等を製作し、それが後に普及し、一般化しました。このことは白洲正子氏のご出版物にも掲載されており、親子「二代の縁」(樺山常子伯爵夫人、白洲正子氏と髙田義男、倭男)として当家のことを話題にしていただきました。
 白洲正子氏には当方の
色標本「かさね色目」推薦文解説書でご協力いただきました。
 ここに解説書の中の「二代の縁」から、髙田家についての部分のみ抜粋して掲載させていただきます。



 かさね色目推薦文 「二代の縁」  白洲正子氏   (抜粋)

 私が子供の頃、髙田さんの家は麹町中六番町にあった。・・・・・お庭の中には別に資料館が建っており、そこには復原された平安時代の調度類、たとえば蒔絵の硯箱とか螺鈿の卓といったようなものが所せましと並んでいた。いずれも倭男さんの父上の義男氏が、技術が失われるのを恐れて、自から指導のもとに造らせておいたものに他ならない。
 その頃私の実家は麹町平河町にあり、お互いに近かったのでよく行き来をした。そうでなくても私の母は凝り性で、王朝文化に熱中していたから、暇さえあれば髙田家へ通った。半分は趣味、半分は勉強といった感じで、髙田さんはうるさがりもせず、親切に教えて下さった。そういうときはいつも私を連れて行き、・・・・・美しいものが並んでいるので、何時間眺めていても飽きることがなかった。
 たまたま天平時代の服装ができてきたりすると、私に着せておいて、髙田さんの説明を聞きながらうれしそうに眺めていた・・・・・髙田さんはそんなことまで実地に研究されていたのである。
 ・・・・・彼女の王朝趣味は、和歌によって啓発されていたのだと思う。そのグループは・・・・・歌人がおり、みな髙田装束のファンで、装束の織物を帯にしたり、ハンドバックに利用したりして楽しんでおられた。
 今、帯止めや羽織の紐には、組紐を用いるのがふつうのことになっているが、昔は単純な丸絎(羽二重に綿を入れて丸く絎けたもの)が主で、・・・・・それでは面白くないということで、母は平安時代の組紐を髙田さんに註文して作っていただいた。・・・・・ところが締めてみるとまことに工合がいい。色調も帯に合って美しい。・・・・・お友達にも勧め、皆さん気に入って、我も我もと組紐を使用されるようになった。ものがはやる時というのはおそろしい勢いで、またたくうちに一世を風靡し、現代に至っている。
 それは髙田さんと私の母との合作といえようが、二人のイキが合ったからそういうものができたので、たかが帯止めとはいえおろそかに思ってはならないのだ。・・・・・何といっても髙田装束をもって嚆矢とする。・・・・・
 義男氏が当代一の有職故実の大家であることは、子供心にも明白であった。何といっても彼の強みは自分で工房を持ち、実際に作ってみることができたからで、その点が知識だけの学者とは違っていた。・・・・・
 ・・・・・髙田さんとの付き合いはその後もつづいた。・・・・・後に私が日本の古美術に興味をもったのも、そして、その源泉が平安朝の文物にあることを知ったのも、ひとえに髙田さんのお陰だと思っている。・・・・・



 また同じく大正初年より、有職織物(唐織物、二陪織物、錦)製の「帯」を髙田義男が始めて孝案し、こちらは珍しい文様で、当方でしかできないものとして普及していき、現在も非常に品格高いものとして取り扱われております。
 その他に「袋物」類を考案し、有職織物にて手提げ袋、巾着袋、ハンドバック、数奇屋袋、懐紙入、名刺入、お札入、そして帛紗几褥(テーブルセンター)等を製作し始め、皆様にご好評を得ました。



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