服装史、染織史の研究に関する図書の出版 販売
髙田装束研究所は数百年続けられている宮中御装束製作の技術と経験、たゆまぬ服装史、染織史の研究、そして宮中内蔵寮御用装束調進資料を基に、以下のような図書の出版をいたしております。
色標本「かさね色目」
今なお生き続ける平安の染織美。
当時と同じ織物による典雅な色彩。王朝人の美意識を探る。
色標本「かさね色目」 推薦文
「かさね色目」を推す 山邊知行 「二代の縁」 白洲正子
「二代の縁」 白洲正子氏 (抜粋)
平安朝の「かさね色目」について、出版を考えて聞いたのはたしか十年ほど前のことだったが、それがどんなに大変なしごとであるかは今まで一つも集大成した本がないことでも私には想像がついたいや、想像もつかなかったという方が正しいであろう。多少の文献はあっても、実物はないのだから、平安朝全体のヴィジョンをつかむことが先決で、復原ではなくて創作を意味する。そのためにはよほどの知識と身についた教養と、それに何よりも愛情を必要とする。倭男さんは、それを自分の宿命と感じたに違いない。彼以外の誰にもなし得なかった仕事が、見事に完成した今日、よけいな紹介や解説は不必要で、「ごらんのとおり」という他はないのであるが、厖大な「かさね色目」の著書を前にして、それに費やされた先祖代々からの歳月と、情熱と、努力を、私は想ってみずにはいられないのである。・・・・・
内容物
特製かぶせ函 上蓋 |
目 次
表裏の襲ね
衣の襲ね
髙田家伝来装束資料
経糸、緯糸の襲ね(織色)
当色及び忌色
植物染料による色
(この標本は染色、製織した絹織物を台紙に貼ってあります。実際に宮廷美の極致に触れてみてください。)
表裏の襲ね 百三十二種 | 衣の襲ね 四十二種 |
髙田家伝来装束資料 二種 松重御衣五領(五衣)は上から打衣の次に①濃蘇芳、②薄蘇芳、③薄萌黄、④萌黄、⑤濃萌黄・紅単のかさね順となります |
経糸、緯糸の襲ね 二十二種 |
当色及び忌色 十四種 | 植物染料による色 十五種 |
お断り
この映像はデジタルカメラで撮影のため、絹織物の光沢、色彩など実際のものとは多少相違がございます。ご了承下さいますようお願いいたします。
品格の高い山科流装束製作の伝統を数百年にわたり連綿と保持しつづける髙田家は、今日も宮内庁御用達として天皇、皇后両陛下をはじめとする皇族方々の宮中御装束を調進できる最も古く唯一の家柄です。
髙田家父子二代にわたる髙田装束研究所が平安の色彩美を世に問うた、今後再び求められ得ない優雅、典雅な一書であります。
昭和十八年刊の髙田義男編「かさね色目」は、宮中に献上され、皇太子殿下(上皇陛下)、美智子妃殿下(上皇后陛下)ご成婚時にご使用になられました。本書も、上皇后陛下、高松宮妃殿下に献上されました。
(この書も平成御即位式御装束や皇太子妃殿下、秋篠宮妃殿下御婚儀装束等、さらには令和度の製作にも使用されました)
特漉台紙貼り 30葉(無綴) 判型 32cm×50cm 標本 225種 配色に用いられた基本色 693 豪華特製かぶせ函入り 解説書付 |
定価 580,000円(本体) 638,000円(税込) |
解説書のみもお譲りいたします。
定価 2,500円(本体) 2,750円(税込)
(こちらは色見本などの写真はなく、解説文のみとなっております。計133ページ)
e-mailもしくはFAXにてご注文願います。
販売についての規定事項(必ずお読みの上、ご注文ください。)
色標本「かさね色目」解説書 目次 |
かさね色目推薦文 「かさね色目」を推す 山辺知行氏 「二代の縁」 白洲正子氏 山科家説色目 表裏の襲ね 髙田家伝来装束資料 経糸、緯糸の襲ね 当色及び忌色 植物染料による色 公家と装束 服制とかさね色目 かさね色目の成立 かさね色目の成立時期 かさね色目の美 色目の語について 平安文学にあらわれたかさね色目 枕草子 紫式部日記 源氏物語 栄花物語 平安文学にあらわれたかさね色目 参考資料 枕草子にあらわれたかさね色目 紫式部日記にあらわれたかさね色目 源氏物語にあらわれたかさね色目 栄花物語にあらわれたかさね色目 満佐須計装束抄 三 餝抄 上 雁衣抄 女官飾鈔 曇花院殿装束抄 胡曹抄 装束抄 用語解説 |
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